M字ハゲとは?
M字ハゲとは、おでこの上の左右両サイドの髪の毛が頭頂部に向かって後退しているハゲ方のことです。
男性型脱毛症(AGA)の典型的な症状の一つと言えます。
薄毛は中高年のイメージが強いですが、近年では若い男性も薄毛で悩んでいます。
日本人男性の発症頻度はこのように言われています。
- 全年齢平均では約30%
- 20代では約10%
- 30代では約20%
そのなかで特に多かったのが「M字ハゲ」と言われています。
M字ハゲの前兆
抜け毛が200本以上ある
1本1本の髪には寿命があり、ある程度成長すると自然に抜け落ちるのが正常です。
健康な頭皮においては、1日50〜100本ほどの抜け毛であれば問題ないと言われています。
1日に何本抜けたかを正確に数えるのは難しいですが、目安の本数として覚えおくといいでしょう。
抜け毛が増えたと感じやすいタイミングには、シャンプー、ドライヤー、スタイリング時などがあります。
薄毛のセルフチェックをする際は、これらのシチュエーションでどの程度の抜け毛が生じているかを確認してみてください。
最近寝ぐせがつかない
”以前はよく寝ぐせが付いたのに、最近は付かなくなった”という場合には、髪のボリュームが失われている可能性があります。
寝ぐせは、ある程度のボリュームと太さやコシが必要です。
そのため、寝ぐせが付かなくなった場合は、髪のコシや太さ・ボリュームに問題があると考えられます。
頭皮が赤い
髪の毛に特に変化がないけれど頭皮が赤くなっている場合も、M字ハゲの前兆の可能性があります。
頭皮がいつもより赤いのは、大抵は炎症を起こしているからです。抜け毛が進む前兆です。
また頭皮が以前より茶色くなってきた、黄色っぽくなってきたという場合も要注意です。
毛穴に詰まった皮脂が酸化していたり、老廃物が蓄積していることが考えられます。
これらの前兆を放置すると、頭皮環境はさらに悪化して薄毛や抜け毛が増えてハゲてきます。
頭皮の赤みはシャンプーなどのヘアケア用品が肌に合っていない場合に起こりやすいです。また、紫外線による刺激やストレスが原因となることもあります。
フケがでる
フケが出る主な原因は、頭皮の乾燥により皮脂バランスが不安定になっていることが原因です。
洗浄力が強いシャンプーを使っていたり、空調の効いた部屋で長時間過ごしたりするとフケが増えることが多いです。
頭皮が乾燥していると、小さな刺激でも炎症が起こるようになり、結果的に抜け毛が増える場合があります。
毛根が異常にベタベタする
抜けた毛の毛根に注目しましょう。
毛根部分がベタベタしているのは、皮脂が過剰に分泌され、毛穴に溜まっているからです。
これは頭皮の環境が悪くなっている可能性があり、脱毛の原因になってしまう場合があります。
M字ハゲになる原因
遺伝的要因
薄毛は遺伝的な要因が強く関係します。
父や祖父、または親戚などに薄毛の人やハゲている人がいる場合、子どもや孫などにもハゲの要素があり、ハゲる前兆が起こることがあります。
確率としては75〜90%と非常に高い数字で、とくに母方に薄毛の人がいると高い確率で薄毛が遺伝すると言われています。
ストレス
ストレスが髪に与える影響には、頭皮の血行不良や自律神経の働きが乱れがあり、それによってホルモンバランスも崩れてしまいます。
血行不良は髪の成長に必要な栄養や酸素の流れを妨げますし、薄毛に関係する男性ホルモンが増えすぎると抜け毛は増加します。
また強いストレスを受けることで、円形脱毛症などの症状が出る人もいます。
生活習慣
睡眠不足は、寝ている間に分泌される成長ホルモンが減ってしまいます。
健康な髪が正常に作られなくなり、柔らかくコシのない髪の毛や、短い髪の毛などが増えて薄毛や抜け毛の原因になります。
また、不規則な食事やコンビニの食品やインスタント食品などばかり食べていると、脂質の過剰摂取により頭皮がベタついたり、毛穴に皮脂が詰まったりして健康な髪が生えてこなくなります。
脂質の摂りすぎを控えて、髪の成長によいタンパク質やビタミン・ミネラルをたっぷり摂るようにしましょう。
これに加えて喫煙する習慣のある方は、ニコチンの血管収縮作用によって育毛に必要な栄養や酸素が頭皮に届きにくくなります。
生活習慣の改善は今すぐできる薄毛の予防法なので、まずは毎日の食事や睡眠の質を見直すことからはじめてみましょう。
誤ったヘアケアをしている
ハゲを意識しすぎるあまり、行き過ぎたヘアケアを行なっている方は非常に多いです。
洗浄力の強いシャンプーで一日に何度も洗髪をすれば、頭皮の乾燥によるかゆみやフケが出やすくなります。
アミノ酸系シャンプーを使い、余分な汚れや皮脂はしっかり落とし、適度な保湿を行ってください。
洗髪後にしっかりとドライヤーをすることも大切です。
M字ハゲになる恐れがある薄毛の種類
AGA(男性型脱毛症)
前頭部や頭頂部の毛髪が徐々に薄くなっていく脱毛症です。
男性ホルモンの一種「ジヒドロテストステロン(DHT)」が正常なヘアサイクルを乱すことが原因で発症します。
DHTは「5αリダクターゼ」と呼ばれる体内の酵素が、男性ホルモンのテストステロンと結びつくことによって生成されます。
また、5αダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、前頭部の薄毛はⅡ型5αダクターゼによる影響が大きいと考えられています。
そのため、Ⅱ型5αダクターゼの分泌が多い方は、AGAによるM字型の薄毛になりやすいと言えます。
また、5αダクターゼの活性を持つ遺伝子は優性遺伝です。
そのため、両親のどちらかが高い活性度を持っていれば、子供もその活性度を引き継ぎやすく、AGAを発症しやすいのです。
牽引性脱毛
前頭部の生え際が薄くなる原因として、「牽引性(けんいんせい)脱毛症」も考えられます。
牽引性脱毛症とは、髪の毛を長時間引っ張ることによって頭皮がダメージを受けて、髪が細くなったり抜け毛が多くなったりする脱毛症のことです。
特に長髪の男性の場合、カチューシャを付けたり前髪をヘアゴムでくくったりするなど、強い力で前髪を引っ張る習慣があると牽引性脱毛症になることがあります。
牽引性脱毛症は、ヘアスタイルを変えることで改善されるケースが多いです。
終わりに
いかがでしたか?今回はM字ハゲについて解説しました。
髪を結んだり、前髪に負担がかかるヘアスタイルをよくする方は、まずは3か月やめて(難しければ頻度を減らして)様子を見てみてくださいね。
前髪を引っ張る週間がない方や、AGAを疑ってください。本記事内でも簡単にご説明しましたが、別の記事でも改善方法をお話ししています。
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