デュタステリドとは
今回紹介するデュタステリドとは、フィナステリド同様AGAの進行を抑える守りの薬です。
フィナステリドはAGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成に必要な5αリダクターゼのⅠ型しか阻害しないのに対して、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害することで、よりDHT生成の抑制効果が強いことからAGA改善効果の期待度の高さで注目されています。
デュタステリドが配合されたお薬はすべて保険適用外で、どこの医療機関に行っても治療費は全額自費です。
副作用が発生した場合の治療費も全額自己負担になりますので、ご注意下さい。
3つのデュタステリド
デュタステリドの有名な内服薬に下記があります。
- ザガーロ
- アボルブ
- アボダ-ト
すべて販売元は同じでイギリスに本社を置くグラクソ・スミスクライン社です。
これらの違いを解説します。
ザガーロとアボルブの違い
まず、前立腺肥大症の治療薬としてアボルブが販売され、男性型脱毛症への効果があることがわかりました。
その後に男性型脱毛症の薬としてザガーロの販売が始まりました。
つまり、アボルブは前立腺肥大症の薬で、ザガーロはAGA(男性型脱毛症)の薬です。
ザガーロとアボルブではどちらが良いのか、結論はザガーロです。
理由は、あくまでもアボルブの適応は前立腺肥大症だからです。
AGA治療目的では認可されていないため、万が一のリスクに対応することができません。
国内でAGA治療薬を入手するには、必ず医師の診察と処方箋が必要です。
よってアボルブをAGA治療目的で入手することはできず、個人輸入での購入しかできません。
さらに細かい違いを説明すると、ジェネリックの名称の違いもあります。
同じデュタステリド0.5mgでも「AV」と記載があるのがアボルブのジェネリック、「ZA」だとザガーロのジェネリックです。
また、アボルブはデュタステリド0.5mgのものしか販売されていませんが、ザガーロはデュタステリド0.1mg と0.5mgのものが販売されています。
アボルブとアボダート
どちらも前立腺肥大症の薬として扱われています。
アボダートは世界102カ国以上で前立腺肥大症の治療薬として承認を受けていますが、韓国では唯一AGA治療薬として発売されています。
そしてアボダートは、日本では未承認です。
アボルブは日本で前立腺肥大症薬としては承認があるのに対して、アボダートは日本では承認されていません。
アボダートも個人輸入する必要があります。
比較
アボダートはザガーロの半分以下の値段で購入できます。
ザガーロ | アボルブ | アボダート |
---|---|---|
AGAの薬 | 前立腺肥大の薬 | 前立腺肥大の薬 |
国内承認済み | 国内承認済み(前立腺肥大の薬として) | 国内未承認 |
自費負担 | 個人輸入 | 個人輸入 |
個人輸入の注意点
個人輸入は自費診療に比べて安価で済むことが多いです。
日本国内で手に入らない様々な薬を入手することができます。
しかし日本国内で承認されていないと、万が一副作用によって健康被害があった場合に「医薬品健康被害救済制度」を受けることができなくなるというデメリットがあります。
完全に自己責任になるので十分に注意・検討する必要があります。
何を選べば良いのか
結局デュタステリドは何を買えば良いのでしょうか?
商品名と用途が違うだけで、どちらもデュタステリド0.5mg含有したものであれば中身は同一の医薬品です。
YouTubeではよく、「ザガーロからアボダートに変えたら効果が良くなった」などというレビューもありますが、デュタステリドが同容量含まれて
いる薬でしたら、どのデュタステリドが含まれている内服薬を使っても効果は同じはずです。
それなら効果が同じであれば1番安いものを買えば良い、と思いがちですがそうではありません。
結論は、医師から処方してもらえるものにしましょう。
その理由は、デュタステリドの副作用です。
冒頭でお伝えしたとおり、デュタステリドはフィナステリドよりもAGAの抑制効果が高いのですが、フィナステリドの副作用発生確率約1〜5%に対して、デュタステリドの副作用発生確率は17%と非常に高くなります。
これは、ザガーロの製造販売承認申請書に記載がある臨床データと、フィナステリドの製造販売会元オルガノン社がフィナステリドを配合したプロペシア錠の添付文書に記載している臨床データを元にしていますので、信頼性のある検証結果です。
参考:https://www.pmda.go.jp/drugs/2015/P20151001001/340278000_22700AMX01012_G100_1.pdf
参考:https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051088.pdf
また、もしも副作用が発生した場合、フィナステリドは服用を辞めると一般的にはすぐに治りますが、デュタステリドは服用を辞めても約1ヶ月間は副作用
が治まりません。
現在はザガーロも国内での特許が満了を迎え、厚労省から認可を得た安価で安全なジェネリック医薬品が発売されています。
そのためクリニック、皮膚科などでは厚労省からの製造承認も得ている国産の製品を処方してもらえますので、必ず専門家と相談した上でデュタステリドを使用しましょう。
終わりに
- そもそも自分はデュタステリドを使用すべきなのか
- 服用するならフィナステリドとデュタステリドどちらが良いのか
- ディタステリド0.1mgと0.5mgどちらが良いのか
このような不安や質問がある方はス-パ-スカルプ柏店にて発毛技能士によるマイクロスコ-プでの頭皮診断や毛髪診断を行っております。
無料相談やお試し体験(有料)はHPのお問い合わせページからご連絡くださいませ。
YouTubeでも薄毛や発毛に関する情報を発信しています。ぜひ覗いてみてくださいね。