今回は、育毛に効果的なサプリメントとして知られるノコギリヤシ・亜鉛・ビタミンについては本当に薄毛に効果があるのかを考察していきます。
ノコギリヤシとは
「ノコギリヤシ」はヤシ科の植物の一種で、北アメリカ南東部に自生する低木です。
鋭いトゲで覆われた葉身がノコギリのように見えることからノコギリ
ヤシという名前がつけられました。
ノコギリヤシの育毛効果
薄毛や抜け毛などに効果が期待できるとされるのは、ノコギリヤシが5αリダクターゼという酵素の働きを阻害する働きをもつとされるからです。
男性を悩ませる薄毛の原因として、かなりの割合を占めるのが男性特有の症状「AGA(男性型脱毛症)」です。
AGAの原因は、男性ホルモン「テストステロン」が還元酵素「5αリダクターゼ」と結びつき、脱毛を促すDHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンが生まれてしまうことです。
これでAGAが発症し、本来ならまだ成長期にある髪の毛の毛根の細
胞分裂が止まり、十分に育つ前に抜けていってしまうのです。
つまりノコギリヤシによって5αリダクターゼを阻害することはAGAの原因となるDHTを抑制することにつながります。
したがって、ノコギリヤシは薄毛や抜け毛の予防に効き目があるのでは?と言われているのです。
しかしこれらの効果に関して、科学的な根拠は示されていません。
つまり効果が保証されているわけではありません。
ノコギリヤシを服用することで確実に効果が出るわけではないので注意しましょう。
亜鉛とは
亜鉛はタンパク質の合成に関わる酵素の材料として使われます。
人間の体に必要とされている必須ミネラル16種のひとつです。
体内で作り出すことができないため、食事やサプリメントから摂取する必要があります。
亜鉛の育毛効果
亜鉛に育毛効果があるとされる理由は3つあります。
①髪の毛の9割がケラチンというタンパク質でできている
ケラチンの合成には亜鉛が必須なので、亜鉛が無いと髪の毛が育たないとも言えます。
②また髪の毛が伸びるには毛母細胞が分裂を繰り返す必要がある
この毛母細胞の分裂にも亜鉛の働きが欠かせません。
③5αリダクターゼを抑制する
亜鉛にはノコギリヤシと同様に、AGA(男性型脱毛症)発症の原因の一つ5αリダクターゼを抑制する働きがあることがわかっています。
しかし、ノコギリヤシを摂ると育毛・発毛するという科学的な根拠があるわけではありません。
確実に効果がある保証はないということです。
ちなみにYouTubeでは、ノコギリヤシと亜鉛を摂ると育毛に対しての相乗効果あるという動画が複数ありますが、これも医学的な証拠はりません。
ビタミンとは
ビタミンとは、人体の機能を正常に保つため必要な有機化合物です。
人間の体を自動車に例えると、ビタミンはエンジンの役目を果たします。
ビタミンの育毛効果
ビタミンにはたくさんの種類がありますが、育毛する上でとくに有名なビタミンは次のものがあります。
ビタミンA : 頭皮の乾燥を予防
ビタミンB2 : 細胞分裂の活性化
ビタミンB6:新陳代謝を促進
ビタミンC : 毛細血管の生成をサポート
ビタミンE : 抗酸化作用
これらのビタミンは、髪が育ちやすい頭皮環境を整えるのに必要な栄養素と言われています。
残念ながらビタミンも育毛に対する科学的な根拠があるわけではありません。
効果が保証されているわけではありません。
結論
ノコギリヤシ・亜鉛・ビタミンは健康食品であり、薄毛対策を目的として使っても医薬品ではないため効果には限界があります。
5αリダクターゼを阻害する目的で、ノコギリヤシや亜鉛を摂取するならば、フィナステリド内服薬の方がより効果があります。
育毛を促進させる目的でビタミンや亜鉛を摂るなら、ミノキシジルという第一種医薬品を使うほうがより効果的です。
しかし、安直にお薬を使うことはおすすめしていません。
内服薬は自分が薄毛になっても良いという年齢までずっと飲み続けなくてはいけません。
飲むのを止めたら薄毛に戻ります。例えば30歳の人が60歳まで薄毛になりたくない場合は30年間も飲み続けなくてはいけません。
そしてお薬には副作用があります。
内服薬の効果で髪の毛が増えて自信を取り戻したはずなのに、全身の体毛が濃くなってしまった女性やお薬により男性機能が弱くなってしまっ
た男性も実際にいらっしゃいます。
薄毛を改善して自信のある生活を手に入れようとしたのに、それでは意味が無いですよね。
当サロンでは内服薬を使わない発毛コースもございます。
AGAクリニックへ通う前に、ぜひ一度お試し体験を受けていただくこと
をオススメします。
無料相談やお試し体験(有料)はHPのお問い合わせページからご連絡くださいませ。
YouTubeでも薄毛や発毛に関する情報を発信しています。ぜひ覗いてみてくださいね。